彼がヤミ金から足を洗った理由

遠い昔、学生時代に知り合いだった男がヤミ金の店長をやっていました。

当然、非合法な犯罪行為ですから、まわりの者たちは「辞めなよ!」と何度も言っていました。

「いま、俺が食うためにはこれしかないんだ。悪いことだと分かっているけど、目をつぶっていてくれ」と耳を貸さなかったそうです。そんな男が、ある日「俺、もうヤミ金を辞めたよ。これからは正業に就いて生き直す。闇金から足を洗ったよ」と言いました。

あれほど、周りの人間が闇金から足を洗えと勧めたのに首を縦に振らなかった彼に、いったい何があったのでしょうか?
「闇金なんて続けていたら、きっといつか警察に逮捕されると思っていたし、自分の人生がダメになるとも思っていた。でも、いちばん嫌になったのは、金を貸してくれ!と言い寄ってくる奴を相手にするのが嫌になったからだ」と予想外の答えが返ってきました。

彼の話では、ヤミ金に「金を貸してくれ」と言ってくる人にまともな人間はいなくて、ほとんどがウソで人生を塗り固めた連中だそうです。わずか2~3万円を借りるために、自分に都合の良いウソを平気で並べると言います。

彼は、そんなウソに付き合うことに、心身ともに疲れたみたいです。どちらにしてもヤミ金から足を洗ったことは良しとしましょう。もう2度と闇の世界には戻ってほしくないものです。

ヤミ金に強い弁護士